日本でお部屋を借りるとき、
「申し込みをしたら、もうその部屋に住める」
と思っていませんか?
実は、日本の賃貸では、
申し込み=契約確定ではありません。
気に入ったお部屋が見つかって、申込フォームを入力して、
「これで入居できますね!」
と思う方も多いのですが、実際にはその後にいくつかの手続きがあります。

申し込みは、あくまで
「このお部屋に住みたいです」
という意思表示のようなものです。
もちろん、申し込みをすることで、物件によっては一番手として進められる場合があります。
ただし、その時点で契約が成立したわけではなく、まだ入居が確定したわけでもありません。
日本の賃貸では、申し込み後に、
入居審査
という大切なステップがあります。
一般的には、申し込みから入居までは、次のような流れで進むことが多いです。
申し込み
→ 入居審査
→ 承認
→ 入金
→ 契約
→ 鍵渡し

この流れを見るとわかるように、
申し込みのすぐ後に契約ではなく、まず審査があります。
そして、審査が通過して「承認」となった段階で、
ようやく入居に向けた手続きが本格的に進んでいきます。
そのため、申し込み後すぐに引っ越しできるわけではありません。
物件や管理会社、保証会社の審査状況にもよりますが、
日本の賃貸では、申し込みから入居まで
通常2〜3週間程度
かかることが多いです。
もちろん、空室状況、書類の準備状況、契約開始日、管理会社の営業日などによって、もっと早く進む場合もあれば、時間がかかる場合もあります。
特に外国籍の方の場合、
在留カード、パスポート、勤務先情報、収入証明、緊急連絡先など、確認する内容が多くなることがあります。
そのため、早めに準備をしておくことがとても大切です。

では、なぜ部屋を借りるだけで審査があるのでしょうか?
理由は、日本の賃貸では、貸主・管理会社・保証会社が、
「この方が安心して契約できる方か」
「家賃を継続して支払えるか」
「契約内容に問題がないか」
を確認する必要があるからです。
日本の賃貸契約は、数日だけ泊まるホテルとは違い、
数ヶ月から数年単位で住むことを前提にしています。
そのため、貸す側としても、
入居後に家賃滞納や契約トラブルが起きないかを事前に確認します。
入居審査には、主に2つの審査があります。
1つ目は、保証会社の審査です。
保証会社とは、簡単にいうと、連帯保証人の代わりのような役割をする会社です。
もし家賃の支払いが遅れてしまった場合などに、保証会社が間に入る仕組みです。
保証会社の審査では、主に次のような内容を確認されることがあります。
・本人情報
・勤務先
・雇用形態
・収入
・勤続年数
・在留資格
・在留期間
・過去の支払い状況
・緊急連絡先
外国籍の方の場合は、在留カードの内容や在留期限も重要な確認ポイントになります。
契約期間に対して在留期間が短すぎる場合、追加確認が入ることもあります。
2つ目は、オーナー審査です。
オーナー審査では、貸主が
「この方に入居してもらって問題ないか」
を確認します。
たとえば、
・申込内容
・入居人数
・入居理由
・職業や勤務先
・生活マナー
・トラブルが起きにくいか
・物件のルールに合っているか
などを見られることがあります。
保証会社の審査は、支払い能力や書類面の確認が中心です。
一方で、オーナー審査は、入居者として問題がないか、物件に合っているかを確認するイメージです。

ここで大切なのは、
どちらか一方だけ通れば必ず承認になるわけではない、
ということです。
多くの場合、
保証会社の審査とオーナー審査の両方を通過して、はじめて承認
となります。
そのため、申し込みをしたあとも、審査が終わるまでは油断できません。
また、審査中に追加書類を求められることもあります。
たとえば、
・在留カードの表裏
・パスポート
・社員証
・在職証明書
・内定通知書
・給与明細
・源泉徴収票
・学生証
・合格通知書
・緊急連絡先の情報
などです。
書類の提出が遅れると、その分だけ審査も遅くなることがあります。
特に入居希望日が近い場合は、書類準備のスピードがとても重要です。
日本でのお部屋探しでは、
「良い物件を見つけること」
も大切ですが、
「申し込み後の手続きをスムーズに進めること」
も同じくらい大切です。
せっかく良いお部屋を見つけても、必要書類が足りなかったり、連絡が遅れてしまったりすると、審査や契約が予定通り進まないことがあります。
申し込み前後に確認しておきたいポイントは、次の通りです。
・申し込み後の流れ
・審査に必要な書類
・初期費用の金額
・入居可能日
・契約開始日
・鍵渡しのタイミング
・保証会社の条件
・緊急連絡先の情報
・キャンセル時の扱い
特に、外国籍の方の場合は、
「外国籍相談可」と書かれている物件でも、在留資格や勤務状況、保証会社の条件によって審査内容が変わることがあります。
そのため、最初の段階で条件をしっかり確認しておくことが大切です。
日本の賃貸契約は、国や地域によって慣れているルールと違う部分がたくさんあります。
「申し込みしたのに、なぜすぐ住めないの?」
「入居審査では何を見られるの?」
「保証会社って何?」
「オーナー審査って何?」
「外国籍でも申し込みできる?」
「必要書類は何を準備すればいい?」
このような疑問がある方は、ひとりで悩まずに早めに相談してください。

Bridge Lifeでは、外国籍の方のお部屋探しをサポートしています。
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宅地建物取引士:山田 泰地